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2020年8月13日(木) 〜 2020年9月30日(水)

夏の天体学習をサポート! 夏の大三角観察装置を作って
夏の大三角の動きを観察しよう!

小学校4年生の宿題に出されがちな「夏の大三角の観察」。

その動きを観察しようにも、この時期、宵空の夏の大三角は頭上に高く、ほぼ天頂を通るため、目印になる地上の建物・電柱などがそばになく、どう動いているのかがわかりにくいです。

そこで簡単に作れる道具で誰でもハッキリと動きを確かめられる方法を考えてみました。

よかったら参考にしてみてください。

 

※試作零号機は「たためない、持ち運べない、風で倒れる」という問題を抱えていましたので、改良型の初号機が開発されました。このページの一番下をごらんください↓

 

◎用意するもの

 ・ビニール傘(透明度が高く大きいもの)

 ・2リットルの空きペットボトル 2本(硬いものが良い)

 ・ガムテープ

 ・紙コップ

 ・カッターまたははさみ

 ・レジャーシート

 

1.ビニール傘をペットボトルにガムテープでしっかりとめる

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2.カサの柄をはさむようにもうひとつのペットボトルをガムテープでとめる

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3.紙コップをタテに切り開き、頭を置く目印を作る(トイレットペーパーの芯などでも良い)

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4.方位磁針で方位を確かめ、足が南を向くようにレジャーシートをしく。

  ふたつのペットボトルには水を満タンに入れておもりとする。

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5.カサの下から見上げて、カサのビニール越しに夏の大三角が見える位置で頭を置く場所を決める。

  1度目の観察のあと、1時間後に再び観察をする際、同じ位置に頭を置けるよう、紙コップの目印をレジャーシートにテープで貼り付ける。

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6.1度目の観察

  カサの骨も星の動きを確かめる良い目印になるので、星と重なるなどわかりやすい位置に来るよう傘を動かして調節する。この時点で、真南に当たる位置(できるだけカサの端の方)にマジックで「南」と書いておく。

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  ベガ、アルタイル、デネブ、それぞれの星の位置に重なるように、マジックでカサのビニールに直に印をつける(シールなどを貼っても良い)。

  ※印をつける際は片目で行うと良い。右目か左目かを決め、2回とも同じ方の目で行おう。

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  ※手が届かない場合はマジックを棒の先につけるなど工夫してみよう。

 

▼カサの骨と見比べるだけでも、星の動きはハッキリとわかる

8月半ばの午後8時ごろ

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1時間後(8月半ばの午後9時ごろ)

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7.2度目の観察

  できる限り1度目と同じ位置に頭を置くことが大事。

  印をつける際マジックやシールの色などを変えるとわかりやすい。例では1度目を黒、2度目を赤でマーキングしている。

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8.観察結果

  黒が1度目、赤が2度目(1時間後)の位置。それぞれ同じ色で観察の日時を書き込んでおくとわかりやすい。結果を見ると動いていることがわかる。東西南北どちらへ動くだろうか?実際の空で確かめよう。

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カサを取り外してたためば学校に宿題として提出できる…?!

(先生がごめいわくですね(^_^;)

 

※「たためない、持ち運べない、風で倒れる」との指摘を受け、改良してみました。

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ペットボトルを横向きに使用。カサを固定する際もたたんだまま作業できやりやすい。カサがななめにならないようカサとペットボトルの固定はしっかりと。

 

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たためるので、持ち運びに便利。水を入れたり抜いたりするのも簡単に。ジャンプ式の場合カサを開くとき顔にぶつからないよう注意しよう。

 

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ペットボトルが横向きになっているので安定感もバツグン!

夏の大三角観察装置を作ろう!
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